その名の通り、アメリカのメトロポリタン美術館が所蔵している絵巻です。
道賢(どうけん)という僧侶が、太政威徳天(だいじょういとくてん)に
転生した道真に会ったという「道賢上人冥土記(どうけんしょうにんめいどき)」
(別名「日蔵夢記」)の内容を詳しく描いた、非常に珍しいものです。
前回は一部分を少しだけ見せる程度で、まるで肩すかしでしたが、
今回は、道賢が笙の窟(しょうのいわや)に籠る巻3冒頭部から、
太政威徳天城に向かう場面まで、かなり長めに展示されています。

(写真提供:九州国立博物館)
会期後半は、地獄に落ちた醍醐天皇を道賢が目撃する箇所が展示されます。
後世名君と讃えられた君主が、もとどりをさらして炎の中にたたずむ
ショッキングな光景に、戦前は紹介さえはばかられたシロモノをとくと御覧下さい。

