太宰府天満宮にワガママを言って、招待状を出して頂きました。(感謝!)
平日なので仕事もありましたが、前々日夜にどうにか許可が下りました。
開始直前に駆け込んだところ、会場はスーツ姿の人だかり。
内覧会もなかなか人が減らなかったので、参列者は本当に多かったようです。
写真撮影のために随分前へ行ったんですが、それでも前の人の頭が入ってしまいます。
特に邪魔だったのがテレビ局2社(テレビ西日本・九州放送)の取材クルー。
スーツ姿なのは良いとして、九州国立博物館・太宰府天満宮・西日本鉄道・
西日本新聞の主催4法人代表が挨拶に立つところが全っ然見えませんでした。
早くに行ってもこれかと思うと、何だか複雑です。
宮司さん、「九州国立博物館建設は西高辻家4代の夢でした」という話になると、
あいかわらずボルテージが上がります。
そして実年齢(54歳)からますます乖離してゆくように見えました。
(どこを見てるんだ、どこを!)
そしてテープカットを前に、スペシャルゲストの御登場。
文楽人形遣いの吉田玉女(たまめ)さんと菅丞相(かんしょうじょう)です。
BGMは「菅原伝授手習鑑」道明寺の義太夫。(シブい……)
観客のどよめきを期待してたんですが、皆様オトナでした。
この趣向、実は前例があるのです。2001年11月1日、大阪市立美術館。
特別展「天神さまの美術」の開会式。
当時在籍していた学芸員が展示会場の2階を縁起絵巻一色にしたツワモノで、
今は亡き人間国宝・吉田玉男さんを招き、当たり役だった菅丞相でテープカット。
そして梅ワインで乾杯。玉女さんは彼のお弟子さんです。
ただ、これは大阪だから出来た技なんですね。
人形の操作は3人がかりなので、交通費もそれだけかかります。
国立文楽劇場のお膝元なら、謝礼を中心に考えれば済みますから、
今回の件は、思い切った話題作りだと思います。
(左より 西高辻信良宮司・三輪嘉六館長・吉田玉女さん)
※お三方とも、関係者を通じて掲載許可を取っています。
かくして、九州の地でご先祖さまとその子孫が一緒にハサミを入れるという、
摩訶不思議な光景が実現したのでありました。
見知った神職さんがほとんどいないことが気になっていたんですが、
全国天満宮梅風会(全国の天満宮で構成される組織)は、
共催でも後援でもなく「特別協力」の扱いになっていました。
地元の関係者を中心に招待状を出しているのかも知れませんね。
この様子は、九博のブログ「九博界隈」に動画で公開されています。
人形を遣いながらハサミを使う難題に、
玉女さんが悪戦苦闘しているのが良く分かります。
しろくまさんから紹介いただきました。
(かなり以前にご紹介いただいていたのですが遅くなってスイマセン。)
文楽好きにはたまらない丞相様情報楽しみに読ませて頂きます。
これからもよろしくお願いいたします。