キャッチコピー「人生が、国宝だ。」は秀逸だと思います。
実際に使っていた物は国宝だし、(それだけ貴重な物が残っているという事ですね)
伝記を描いたら絵巻は国宝になっちゃうし、 (保存状態が良いから?)
しかも祀られている北野天満宮の建物まで国宝だし。(太宰府天満宮は重要文化財)
看板にウソ偽りはありません。しかも簡潔。
「国宝」を冠したのは、
「国宝がないと客が来ない」という博物館の悲しいセオリーに加え、
「国宝 大絵巻展」の成功も大きいのではないでしょうか。
大好評を博した京都国立博物館の特別展「大絵巻展」とは一応別物ですが、
京博の所蔵・寄託品を一気に展示してみせました。それで動員12万人。
続く「島津の国宝と篤姫の時代」は大河ドラマ効果で15万人。
いわば「国宝シリーズ」3匹目のドジョウ……?
パッと見てパッと分かる、そういう都合の良いものが多くないのがネックですが、
今回登場するのは、国宝18点(図録に従い、承久本の外箱を1点と計算)、
重要文化財21点。
中には「別にこれまで出さなくてもいいかな?」と思うものもあります。
特別展全般にいえる話。
独立採算制を求められるようになって、巡回展が減ったように思います。
これは本当に観客泣かせで、現地遠征か断念かを迫られます。
正直な話、ほとんど後者を選んでますね。場所の問題は非常に強力です。
最後は愚痴っぽくなってしまいましたが、
「一通り見たけど、予備知識がないから良く分からなかった……」と
言われないために、頑張って紹介記事を書いていきたいと思います。