これは必見!(その36) 

37「北野天神縁起絵巻(承久本)」 (12)巻5「安楽寺葬送」

「遺骨は京都に送り返さないで欲しい」という遺言に従い、
道真の亡骸は大宰府の地に埋葬されることになりました。
しかし途中で遺体を載せた牛車が動かなくなってしまったため、
その場で荼毘に付されました。この場所が現在太宰府天満宮のある場所です。

生前、いくら故郷を慕っても、異郷の地に葬られるであろうことを
危惧していたはずの道真は、最期に自らその選択肢を選びました。

太宰府天満宮本殿裏手


神霊の魂を祀る場所が、同時に魄(肉体)を祀る、
霊廟と仏舎利(ぶっしゃり・釈迦の遺骨)を合わせ持つような天満宮安楽寺の歴史は、
祭神の一言から始まったのでした。

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